2010年9月29日水曜日

コンテキスト思考

コンテキスト思考

ロジカルシンキングなど、MBA関連の経営手腕は流行れば流行るほどその有効性は失われていく。

周りとは違う「おもしろい成果」を生み出し、コンテンツ傾倒による差別化不全を突破する鍵がある。

コンテキストは物理的に認識できず、主観的に理解されるため、受け手が主観的に感じる必要性のある曖昧なものである。

GEの経営指標重視型の事業ポートフォリオ手法やP&Gの定量分析を核としたマーケティングリサーチ手法は、もはや常識。コンテンツを基軸にして論理や分析を展開することで物事を解釈し、意思決定していく方法派過去のものといわざるを得ない。

マネジメント:クラフト=経験 アート=直感 サイエンス=分析からなる。全ての能力が必要となる。

表面的に見えているコンテンツの反対側、そこに隠されているコンテキストを探る。TPOは勿論のこと、誰とそれを解決していこうかによっても、発想・意思決定・行動の方向性が大きく変わってくる。

数字の背景にあるコンテキストを常日頃から探っていくこと。これが、周りが思いつかない発想をもたらす。

羽生善治:定跡はただ記憶するだけでは実践ではほとんど役立たない。そこに自分のアイデアや判断を付け加えて、より高いレベルに昇華させる必要がある。

振れない自分軸と向き合って意思決定することの重要性。
ぶれない自分軸をもち、自分にとって真に望ましい意思決定を敏速に貫徹して行うこと。

正しいことよりも共感してもらえることが大事。一つの目的に対して共感している集団では、一々指示を与えなくても自発的に動いていく。

とがった構想などの自分の考えを周りと共有することが不可欠。論理的に関わるだけではなく、感情的にも胸が躍ったときのほうが、吸収量はおおきい。
無意識の中での判断や行動派、意識的な判断や行動よりも、創造性に富む。バタイユ的。
しかし、その創造性を上手く自分でコントロールできないと垂れ流し状態になってしまう。
周りに優秀な汲み取りやさんがいると頼もしい。

複数の物事の関わり合いを分析する中で、対立関係がみつかったら、その対立関係の裏側に補完の関係性が無いかと仮説を立ててみよう。ここで重要なことは、連関があると最初から決め付けて取り組まないということ。

サンプルベースでも構わないので、現場に足を運び、そこで起こっていることを観察することで、無意識の世界に触れることができ、そこにある「関係性」のコンテキストの存在を理解することが求められる。

まだ誰も踏み入れたことの無い領域への挑戦にあって、過去の前例などに頼ることは出来ない。信じることができるのは己のみである。

価値観によるぶれない自分軸を基準に判断することによって、自らに最適な物事を素早く選択することができるようになる。

機能的に価値が高い割り切りの仕事であると明確に意識して、腹を決めて取り組む。

ワタミの渡邉氏:「0と1の間は、1と99の間よりも広いと思う。最初の一歩を踏み出すことはそれほど価値がある。」

ありたい姿を数字や文字で表す目標に落とし込む際には、大前提として果たすべき使命を理解したうえで、その達成にむけた目標を落としこむ必要がある。物語による伝達。

欲望を阻む壁があると、物語の推理力が生まれてくる。物語を使う際には論理を守っているかを常に確認する必要がある。

教養がある者:社会のために何が出来るかを知っている状態、あるいはそれを知ろうと努力している状態。

これからの時代に必要なのは、知識を幅広く、そして深く理解し、その上でそれらを統合して捉えて全体像を理解すること。


教養を身につけるためのコツは「周りの物知りとディスカッション」すること。その道のプロだけでなく、その分野を良く知る知人と広く交わることが大切。
多様な知識を得られるだけでなく、それらを構造的に、そして総合的に捉えて「全体像を想像する資質」が磨かれる。

リベラルアーツ系大学:少人数制の教育。学生は専門領域を絞らずに、自然科学と社会科学を跨いで学ぶことで、多様な知識とそれを統合的に捉える能力を磨くことを奨励している。

「あたりまえに感謝すること」周りの人の良い部分を吸収し、自分自身の能力を成長させるに至るべし。

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